- 2010年6月13日 11:25
- column
iPad iPhoneと続けて発表されていますね。
当家は、両親のネット体験用にiPadを買いました。
この記事も、iPadから書いてます。
iPhoneも来週には予約が開始され、iOS 4が搭載され、iBooksが使えるようになります。
ということは、PDFを手軽に持ち歩いて、見る機会が圧倒的に増えるのではないでしょうか?
家電屋さんでたくさんおいてあるカタログ、TV、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、カメラ、パソコンなどなど、何でも感でもメーカーサイトから気軽にダウンロードしてすぐに見れるようになるのでは無いかと思います。
製品情報など、ウェブサイト上でも紹介ページがあるので、そちらで見ようと思えば見れますが、ほとんどの場合カタログ上で見た方が説明がわかりやすかったりします。当然ながら、まだ人が紙媒体に慣れているからですし、見やすさも考えてカタログがレイアウトされているからです。
次は、自分の仕事の建築設計に関してです。
現状の住宅設計は、「カタログ設計」と言われるほど、カタログに依存してます。
照明、サッシ、外壁、タイル、設備機器、大部分の要素をカタログから引っ張ってきて、組み合わせて、住宅が作られていると言っても良いくらいです。
つまりは、設計事務所は、カタログに埋まるのです。
自分が勤めている事務所も、壁一面の本棚がカタログで埋まっています。
何故かといえば、ネットで見れるFlashのカタログがと見にくくて非効率であり、更には、紙面で見る時の良い製品との「出会い」が無いからです。
その点、iPadアプリの「i文庫HD」に代表されるPDFリーダーは、紙面で見る時の体験とよく似ています。
壁一面のカタログが、iPad一台に収まってしまう様なことになれば、いちいち席を立って取りに行く必要も無いですし、非常に便利そうです。
しかしながら、問題点もあります。
そう、建築のカタログって、どれもこれも分厚いんです。やたらと。
当然、丸ごと一冊のPDFとなると、それなりの容量を食いますので、動作が遅くなってしまいます。
試しに「i文庫HD」に入れた、某メーカーのアルミサッシのカタログ、軽快とは程遠かったです。
また、カタログを丸ごとPDFで提供されているメーカーさんも少ないですね。
一枚ごとはダウンロードできたりするんですけれども。
改善されれば、肌身話せない建築設計ツールにiPadはなり得るかもしれませんね。
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